研究業績と論文執筆についての雑感

LAST UPDATE: 10.12.2014

 古いページでは、いちいち論文リストを掲げていましたが、アップデートが面倒なので大学のデータベースのリンクを貼りました。
 データベースへの入力にあたっては、規定に従い査読付きとそれ以外(総説、著書)を区別しています。総説によっては、査読を経たものもありますが、査読付きリストに含めていません。他人のデータベースを見ると、”これを査読付きのリストに入れるか?”というのもあります。自己申告・自己評価だと言えばそれまででしょうか。

宮崎大学研究者データベース(湯井敏文)

 研究業績は、まず論文数が重要とされますが、私の論文数は決して多くありません。
 本学に赴任して以来、事実上、(学外共同研究者を除けば)単独で研究を行ってきました。それに対し、研究グループ内で互いに論文を連名しあって各自の業績を増やすことは珍しくありません。別に、このことについての批判的というわkではありません。対外的に科学研究費等を獲得するための重要な手段です。
 また、同じ分野の研究グループの論文と比較して、私の論文は、1報あたりのデータ量が多く、論文の生産効率が高くありません。もう少しデータを分割して、上手に複数の論文にまとめればよかったかもしれません。
 学術論文というものは、実験データを示せばOKというわけではありません。特に、海外の有名学術雑誌に投稿する場合、何十もの先行研究を精査して、それらをもとにIntroductionやDiscussionを構成する必要があります。時には数ページにわたるレフェリーからのコメントを逐一対応してゆくこともあります。これは、経験の無い人には分からないでしょうけど、まあ、大変な作業です。その分、掲載許可された時の達成感は格別なものがあります。
 現時点(2014年10月)での、Scopus引用数は587件の文献による851回となっています。この数も決して多くはないですが、ひたすら自己引用を繰り返したり、国内の関連する研究グループ同士で互いに引用しあった数字ではなく、実質的に海外の様々な研究者によって引用された結果です。
 但し、以上のことは全くの自己満足に過ぎません。(税金で養われている立場で申し訳ないですが)研究活動を自己表現の手段と捉えています。
(湯井敏文)