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 バイオマスとは生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で,「再生可能な,生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」である。 バイオマスは,地球に降り注ぐ太陽エネルギーを使って,水と二酸化炭素(CO2)から生物が光合成により生成した有機物であり,私たちのライフサイクルの中で,生物と太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な資源である。 環境に優しいバイオマスのエネルギー利用は世界的に注目されており,わが国政府も2002年12月27日に,バイオマスをようやく「新エネルギー」に認定し,国家戦略「バイオマス・ニッポン総合戦略」を閣議決定した。 このバイオマスの資源として木質バイオマス(木材)は蓄積量も豊富で再生産能力が高いことから特に注目されている。
 我々の研究室では,「木質バイオマスの分離・変換と化学物質・エネルギー利用研究」にスギ材を利用している。


 平成14年の宮崎県のスギ材の素材(丸太)生産量95万8千m3であり、平成3年以降12年連続全国第1位である。
 スギ材は主に建築用や木工用に用いられるが,製材端材,間伐材,風倒木,樹皮,葉など未利用部分が多い。
 我々の研究室はこの未利用のスギ材を「バイオマス資源」として化学変換し,化学工業・食品業・農林業・環境関連産業への用途開発を目的に研究を行っている。


・ アンモニアやアミン類等の悪臭物質の吸着に優れたスギ材木炭の調製
・ スギ材乾燥凝縮液の含有成分の分析と抗菌作用